別れと残されるもの

とてつもなくお久しぶりです。月一更新しなきゃ思いつつも疲労とネタの無さでできずにいましたが、今回はネタではなくご報告ということでひとつ。



いままで「犬もいるぜ」的なことを言いつつ写真に載せてるのはミドナ様ばかりでしたが、今回初めて、ホント最初で最後に愛犬クッキーの写真を載せました。
まあ…タイトルでお察しかとは思いますが、そういうことです。

2016年6月11日土曜日、23時50分ごろ、天国へと旅立って行きました。

14歳でした。4月に14歳になって、「まだまだ食い意地張ってんな、オマエwこの調子ならあと10年生きるな!うまいもんがある限りwww」とか言ってたんですけどね。

それから5月になって急に老犬性のめまいを起こして一時動けなくなったり、脊椎の病気がひどくなって後ろ足に力が入らなくなって散歩にあまり行きたがらなくなったり、気管が狭くなって呼吸困難になったり、ホント急に色々と調子が悪くなり、あれよあれよという内にご飯も食べたくても食べられず、ほぼ寝たきりになりました。

それまでも、子宮蓄膿症と小石を飲み込んだことによる腸閉塞で死にかけたことはありましたが、必ず帰ってきてくれました。
今回もきっと、食べやすい缶詰に変えたらご飯も食べられて元気になる、また全力ダッシュでみぞおちに一撃食らわせに来てくれる。
今思えば、完全に現実逃避です。動物看護士の資格持っていようが、動物飼養管理士の資格持っていようが、もう持ちそうにないことを頭の隅で理解していようが、結局は認めたくなかったんです。

それでもと、高い病院食の缶詰を4つも買って帰って、ゆっくりだったけど、少しだったけど食べてくれて、これで少しでも元気になってくれればと。

その日の夜でした。
死因はたぶん呼吸困難でしょう。
最期はせめて眠るように逝って欲しかったのですが、きっと、息が出来ず苦しかったでしょう。
こんなときでもただ体をさするしかできなかった。
息が止まって、心臓も止まって、でもまだ体は暖かくて、いつもと同じポーズでただ眠っているようにしか見えなかった。


次の日に、ほとんど寝てないけど起きてきて、まだそこで寝ているだけに見えるクッキーを見て、
「あれって、実は夢じゃね?こいつも歳食って人に気付かず寝てんじゃねーの?」
と思っておはようと声をかけて撫でると、無反応でとても冷たく、硬くなっていました。
ここでやっぱり夢じゃなかったんだなあと、なんというか、認識しました。

手足短いくせに胴の長い、自分と同じような体型のクッキーさんが入るような段ボールはなかなかなくて、しかもコーギー特有のポーズかつ、通常のコーギーより胴が長いため、スーパーのご自由に段ボールを諦め、資源ごみ置き場の段ボールを漁ってようやく見つけた布団乾燥機の細長い箱を持って帰りました。
納め方がちょっと前に流行った、ネコが段ボールに突っ込む感じになってしまいましたが仕方ありません。
…それでも箱の長さが足りませんでした。
最期まで笑わせにきました。みんなで「オマエどんだけ長いねんwww」と。
とりあえず予備の箱で長さを足して、うまいこと顔が見えるように即席段ボール棺を作りました。

そのあと、妹と自分の車と2台で叔母さんとこのシーズーたちも眠る霊園に連れて行きました。
他の子たちと一緒に火葬して埋葬されるので骨を拾えないのが少しさみしいですが、それでも、他の子や知ったシーズーたちもいるなら、クッキーも寂しくないでしょう。と、思いたい。

帰って来て、とてつもない存在感と抜け毛を放っていたものがいない、がらんとしたリビングを見て、壁際に置かれたケージから「おかえりーおやつよこせー」といわんばかりに暴れまわるミドナを見て、自室に駆け上がって泣きました。
もう、本当にいないこと。どちらかといえばこっちが散歩されていたこと、ごほうびをあげようとしたら強奪されたこと、大型犬用のワイヤーロープを何度も引きちぎられたこと、庭に放していたらラティスをぶっ壊して脱走したこと、家の中に放したらいつの間にか2階に上がって人の部屋に異臭のする置き土産をしていったこと、呼んでもこなかったこと、おやつを持っていたら呼ばなくても来たこと、友達の家で子犬が産まれたのを聞いて見に行ったら、一匹だけ、後にクッキーと名前をつけられる子犬が寄ってきたこと…。

様々な思い出があとからあとから、どんどん思い出されて涙が止まりませんでした。
これを書いてる今もですが。こんな状態過ぎて仕事行けなくて休んでます。会社の人超メンゴ☆(空元気)


まあ、いきものを飼うということは、死を看取るまでがそうであるということを改めて実感しました。
いきものを買うのは簡単です。おこずかいを貯めれば小学生でもカブト虫やらハムスターは買えます。
それに必要な飼育セットまでは手が出せないとしても、そこは保護者が買うでしょう。
しかし、飼うとなると知識、愛情、覚悟が必要です。

特に死別の覚悟は、理解していても、そういう勉強してきた自分でも、なかなか難しいです。
それに、本当に幸せだったのか、苦しくなかったのか、本人しか知りえないことも色々と考えてしまいます。

ミドナが来て、クッキーをあまり見なくなっていたのではないかとも思って悔やんでいましたが、何かしていても、いた場所を、視線を感じていた場所を無意識に見ている自分がいて、同じぐらい気にはかけていたんだな、と自己満足してみたり。
だから、今日の朝も「よし、大丈夫だ、仕事しよう」と思って起きて、顔を洗っているとき、いつもそのタイミングでおばあちゃんが散歩に連れて行ってたんです。
たまに人を見つけて体当たりかましてから散歩に行ってたんです。
その、玄関に向かうクッキーの幻覚を見てしまってから、また涙が止まらなくなりました。
たぶん、無理やりでも仕事に行った方が良かったかもとか思いました。
でも逆にそんな状態で行ったとして、まず、無事に峠を越えられるか、会社にたどり着くか、着いたとしていつも通りの仕事がさばけるか、最低でも定時までいられるか…。
きっと、「待ってろクッキー!!」と言わんばかりに峠から川にダイビングしそうだったのでやめました。
家にいますが、人形作りたいのですが、羊毛でなく腕を刺しそうなので、とりあえず、凶器になりそうなものは遠ざけて今日は一日過ごします…。
明日、職場でニッパー腕に刺さないように頑張ります…。


たぶん、ダイアリー始めて一番くっそ重い内容、散文になってると思います。
それでも、どこかにぶつけたほうがペットロスからの立ち直りは早くなると、グーグル先生もいってたので、ぶわっと出してみただけです。確かに少しすっきりしました。
ここまで重すぎて見てる人いないと思うけど、どうもありがとう。

前回のコメント返そうと思ったけどちょっと辛いです。
でも見ました。本当にいつもいつもありがとうございます。お星さまも。
これから見て回る予定ですが、コメントまでたぶんできないやもしれません。

こんな、現在はどん底に沈んだ自分ですが、ミドナ様がまだまだ元気なので、自分もとりあえずは空元気でも出しながら頑張っていこうと思いますので、よろしくお願いしますm(_ _)m